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12日、日本はシャンティ国際ボランティア会(SVA=Shanti Volunteer Association)に対してバタンバン州に図書館が併設された幼稚園を設立するための資金として52万9068ドル(約5900万円)を援助することに合意した。 
今回の援助における合意は堀之内秀久駐カンボジア特命全権大使とSVAカンボジア支部の加瀬貴所長の間で交わされたという。
 
日本大使館が発表したプレスリリースによると、SVAは図書館が併設された幼稚園の設立を通して児童教育の質を向上させることや、バタンバン市における幼稚園教員や図書館員の育成を目指しているという。
 
設立予定の幼稚園の受け入れ可能児童数は450人だが、バタンバン州幼児約1000人が図書館を通して幼稚園教育プログラムを受けることができるという。
 
11日、堀之内大使は今回のプロジェクトはバタンバン市で幼稚園教育の質を改善し、児童の読解力や教員能力を向上させる幼稚園モデルとなるだろうと述べた。
 
「今回のプロジェクトによってバタンバン州における幼稚園教育を改善されることを期待している」とコメントした。
 
加瀬所長によると、現在の幼稚園の1クラスあたりの平均生徒数は50人以上で、これは教育省が勧める理想的な生徒数の2倍に上るという。
 

 
教師側も大人数の生徒の教育に悪戦苦闘していると同所長は語った。
 
「今回設立予定の幼稚園は学校の生徒数を分散させ、適正水準の生徒数へ調整し、児童に遊びや教育に快適な環境を提供することができる。図書館を通じた読解力の向上と教師の指導技術の向上によって児童教育が改善されることを期待している」とコメントした。
 
さらに、SVAは今回のプロジェクトに関してバタンバン州の教育部門と密接に協力していくと述べた。
 
「日本・カンボジア間の関係促進にも貢献する今回のプロジェクトを完遂するために良好な協力関係を維持していけるよう最善を尽くす」と同所長は述べた。
 
同所長によると、設立予定の幼稚園はバタンバン州の学術協会のモデルとして重要な役割を果たすことが期待されているという。
 
カンボジアにおける日系NGOのプロジェクトのための日本政府助成金プログラムは2002年にカンボジアの再建と発展を一般大衆レベルから支援する活動のために開始した。
 
2002年から日本は、初等教育や健康、農業、地雷除去を中心とした計114個のプロジェクトに3500万ドル(約39億円)以上を寄付しているという。